「…遠慮しようと思ってる」

「なーんでよ? 真由は入院しているんだよ? 見舞いに行ってあげなきゃー」

「そうは言ってもよ…」

 新島さんが口を開く。

「ダメだよ行かなきゃ? 天崎くん、絶対にね」

 俺は意見した。

「俺が顔を見せたら絶対に嫌な顔するよ。何しに来たのって」

「そこまで神経質になる事ないじゃなーい。クラスメイトとして心配で見舞いに来たんだよって誠意を持って言えばイイんだから」

「そう言うけど」