二度目のキスは蜂蜜のように甘く蕩けて
恋愛(ピュア)
完
49
泉南佳那/著
- 作品番号
- 1586330
- 最終更新
- 2023/11/18
- 総文字数
- 21,358
- ページ数
- 58ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 234,428
- いいね数
- 49
覚えているのは……
耳をふさぎたくなるほど
うるさかった蝉の鳴き声が
まったく聞こえなくなったこと。
それは……
彼が目にかかる前髪をかきあげ、
すべらかな額があらわにしたとき。
最初はなんだか怖かった
切れ長のセピア色の瞳が
微笑みを浮かべると
優しい光をたたえるとわかったとき。
わたしの心はすべて
彼だけで埋め尽くされた。
そして気づいた。
わたしはこの人に会うために
生まれてきたんだと。
***
多感な少女、夏瑛の恋物語
(以前、別のサイトで『蝉、羽化する夜に』のタイトルで掲載した作品を修正したものです)
耳をふさぎたくなるほど
うるさかった蝉の鳴き声が
まったく聞こえなくなったこと。
それは……
彼が目にかかる前髪をかきあげ、
すべらかな額があらわにしたとき。
最初はなんだか怖かった
切れ長のセピア色の瞳が
微笑みを浮かべると
優しい光をたたえるとわかったとき。
わたしの心はすべて
彼だけで埋め尽くされた。
そして気づいた。
わたしはこの人に会うために
生まれてきたんだと。
***
多感な少女、夏瑛の恋物語
(以前、別のサイトで『蝉、羽化する夜に』のタイトルで掲載した作品を修正したものです)
- あらすじ
- 小学6年の夏、夏瑛(かえ)は大学生の靭也(ゆきや)に恋をした。
けれど、靭也が自分の叔母に心を寄せていることを知って
はじめて心を痛める。
そして5年後の夏休み。
偶然の成り行きで靭也とふたりきりで過ごすことになった夏瑛。
ずっと心にとどめていた想いがとうとうあふれ出し、寝ている靭也に
口づけをしてしまうが……
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