「あれ?どうした?」

小熊くんと入れ違いに会議室を覗いた高田。

「商品が送れたらしくて、製造ラインが止りそうだって山通の田中工場長から電話があってね」
「そりゃあ大変だな」
「本当にね」
「手伝おうか?」
「いいわ。昼には間に合いそうだから」
「そうか、何かあったら言って」
「うん、ありがとう」

良かった、いつも通りの高田だ。

それにしても・・・

はあー。
思い切り肩を落とした。

さあ、後は部長に報告して、頭を下げてもらうしかない。

あー。もー。
こんな日に部長と関わりたくないんだけれど・・・