「今日は俺の机に入れていくの?」

俺は保健室のドアを勢いよく開けた
人の影が大きく動いた

俺の机にいた影が
引き出しをしまうと

2,3歩後ろに離れて
机から距離をおいた

「いろいろと調べさせてもらったよ」

「何を?」

保健室にいた杉田圭吾が
俺を睨んだ

「失礼
調べたというか
見させてもらったよ」

そう言って俺は
一枚の写真を杉田のほうへ投げた

その写真には
桜さんと楽しそうにうつっている
杉田だった

「どこで知り合ったか知らないけど

付き合っていたみたいだね
君と桜さんが」

「ばれちゃったか」

杉田が大きく息をはいた

近くにあった回転椅子に座ると
腕を組んだ

「そうだよ
付き合ってたさ

あんたをたまたま見かけた桜さんが
探偵を雇って調べ始めた直後に

捨てられた」