「瑛ちゃん
私、瑛ちゃんが好きだよ

その気持ちは変わらない
お母さんが憎いけど

何もできないのが現実

どうしてこうなっちゃったのかな」

私の目から涙が流れた

泣いちゃいけない
瑛ちゃんが困るだけ

わかっているのに
涙があふれた

「ごめん」

瑛ちゃんは小さな声で謝ると
私を抱きしめてくれた

温かくて
瑛ちゃんの匂いがした

「ホテル
行こうか」

瑛ちゃんが誘ってきた

「嫌なら断わってくれ」

「私が断るわけないでしょ」

私は瑛ちゃんの背中に手をまわして
強く抱きついた

瑛ちゃんが抱いてくれるなら

私は抱かれたい

瑛ちゃんに包まれたい

愛されたい

やっぱり
私は瑛ちゃんが一番好きだよ