「はい
小泉、お金」
順子が瑛ちゃんのジュース代をせがんだ
放課後の保健室では
毎日目にする光景だ
「呼び捨てかよ!」
瑛ちゃんはズボンのポケットから
小銭入れを出す
「2年になったから
いいんだよ」
「どういう理由だよ
意味、わかんねえし
俺、保健医で
井上より偉いんですけど?」
「全然、偉くないしぃ」
「お前のジュース代はない」
「大人気ない人がここにいまーす」
順子が大きな声で公表する
「でもさ
小泉って他の先生たちより
先生らしいよね」
「失礼な言い方だな
それに今頃
おだてても
井上のジュース代は出さん」
「あ~
本当に大人気ないんですけどぉ」
順子は不満そうに頬を膨らませる
瑛ちゃんは笑いながら
仕方なさそうに
小銭をまた順子の上に落とした
「さすが!
小泉が担任だったら
良かったな~」
「やだよ
俺、そういうの嫌い」
「そうそう
そういう反応が担任にも欲しいよね
ノリが良くて
呼び捨てにしても
バシッと返事をくれる先生って
なかなかいないんだよ」
「お前、他の先生も呼び捨てなのかよ」
「いつでも相談しにきていいぞ
とか
教師と生徒は信頼関係が大切だ
なんて
よく口にしているけど
信頼関係を拒否しているのは
教師たちだと思う!」
「うわ
出たよ
自分勝手な言い分」
瑛ちゃんは苦笑いしている
小泉、お金」
順子が瑛ちゃんのジュース代をせがんだ
放課後の保健室では
毎日目にする光景だ
「呼び捨てかよ!」
瑛ちゃんはズボンのポケットから
小銭入れを出す
「2年になったから
いいんだよ」
「どういう理由だよ
意味、わかんねえし
俺、保健医で
井上より偉いんですけど?」
「全然、偉くないしぃ」
「お前のジュース代はない」
「大人気ない人がここにいまーす」
順子が大きな声で公表する
「でもさ
小泉って他の先生たちより
先生らしいよね」
「失礼な言い方だな
それに今頃
おだてても
井上のジュース代は出さん」
「あ~
本当に大人気ないんですけどぉ」
順子は不満そうに頬を膨らませる
瑛ちゃんは笑いながら
仕方なさそうに
小銭をまた順子の上に落とした
「さすが!
小泉が担任だったら
良かったな~」
「やだよ
俺、そういうの嫌い」
「そうそう
そういう反応が担任にも欲しいよね
ノリが良くて
呼び捨てにしても
バシッと返事をくれる先生って
なかなかいないんだよ」
「お前、他の先生も呼び捨てなのかよ」
「いつでも相談しにきていいぞ
とか
教師と生徒は信頼関係が大切だ
なんて
よく口にしているけど
信頼関係を拒否しているのは
教師たちだと思う!」
「うわ
出たよ
自分勝手な言い分」
瑛ちゃんは苦笑いしている