「自分勝手って分かってる。でも俺...」




そこからのハルの話はあまり入ってかなかった。なにを言っているんだろうって。




夢かもしれない。




だから、もう一度話を聞いてみようと、耳を傾けると




「だから...別れよう...」




「なん...で...。嫌だ...。もっと、私は...紫水くんと、いろんな思い出作りたかった...。もっといっぱい笑顔で過ごしたいよ...。だから...そんなこと言わないでよ...!」




そう言って、古海はその場から去ってしまった。




いたたまれない。