あの公園。




それは、ハルと古海がたまたま出会ったところ。




それを聞いたハルは、クスッと笑って学校を出て行った。




「ハルくんどうしたんだろ?」




ハルが公園に行くと、古海は凛として立ってた。




「美影。」




「今日は、どこ行くの?」




「コスメ。」




「...は?!」




いつもどこからどう見ても、メイクはしてないはずのハルの口からコスメを見に行くだなんて想像もついていなかった。




黙ってついていくと女子高生に有名な化粧品ブランドに入っていった。




(ほんとに買うの?)




「このリップ。」




「誰かにあげるの?」




「そんなとこ。」




それを聞いた時、少し見えていた光がなくなったように希望が無くなった。




ハルには、好きな人がいる。




その人は、絶対かないっこない人だって。




「好きな人?」




「わからない。あこがれに近いんじゃね?。強いんだその人。明るいし、俺には持ってないものを持ってる。」




(ああ...。好きじゃん。でも、教えたくない。まだ好きってわからないでほしい。)