その日の夜は、バイトがなかったため部屋に篭もっていると、どうしても父親のことを考えてしまい、仕方なく家を出た。




「はぁ...。」




「何悩んでんの?バイトは?」




「紫水くん...。バイトは今日は、ない。」




「ふーん。明日暇?」




突然予定を聞かれて、少し驚いていた。




「明日もない...。何する気?」




「あんた俺にいろーんな借りあるよね?だから、付き合って明日の放課後。」




確かに、色々ある。最近はお昼を食べているとちょくちょく来るし、1人じゃなくなった。




実行委員の書類も手伝ってくれた。




「わかりました。そのかわり変なことしないでね。」




「変なことってなに?」