15分くらいで来れるって言ってたし
そのくらいなら外で待ってた方がいいし・・

と、自分自身を納得させている。

けれど・・・・


15分経過・・・30分経過・・・


携帯の時計を見ながら

少しソワソワし始めている。


・・・来ないし。遅いよね


っていうか、これ遅刻って言うんじゃないの?

寒い中、こんなに女の子待たせるとか何様?

そもそも遅れるんなら連絡くらいしない?

時間にルーズって大人としてどーなの?


頭の中に、そんな言葉が駆け巡っている。


「お前・・・ここで何してんの?」

50分ほど経った頃に、驚いたような顔で

ようやく祐二が現れた。


黒いパーカーに、少しダブついたズボン

初めて見る部屋着とスーツ以外の私服に

一瞬、意識がとんでいきそうになった。