「何か、うつぶせになって叫んでるとこ・・?」


ですよねぇ・・・聞かれて見られてますよねぇ


お酒を口に運びながら、机の上の唐揚げを見つめるしかないわけで。


「俺、昨日も今日も晩飯食べてないんだけど?」


「あ。この唐揚げ食べる!?」


ぐいっと祐二の目の前に差し出すと


「ぷっあはは、いや、はは
食べる食べる。ほら、ちひろも食え」


と、口の中に唐揚げを放り込まれた。


何で笑われてるんだろう・・・


でも、何か・・・うれしいな。


「んで、そんな俺に会いたかったんだ?」


話戻るんかい・・・・


「いや、あの・・猫!帰りによく見る猫に会えなくて心配というか・・・」


く、苦しい言い訳・・・か?


と祐二の方を見ると


「何だ、てっきり俺に会いたいのかと思ったわ
つまんねーなー」


信じた・・・信じたじゃん。

ナイスな私。冴えてるじゃないか。