結局、シャワーを浴びる元気しかなく

その日は何も食べずに、翌朝出勤した。

朝、リビングを見ると
ワイシャツがソファーの上に投げてあり

玄関には靴が脱ぎ散らかされていて


祐二、部屋にいるんだ・・・


なんて、家に1人じゃないという変な安心感と
うれしさと・・・


同じ家にいるのに会えないもどかしさを感じつつ

会社へと向かった。


「真山さん、川畑さんインフルだったみたいで
一週間お休みなのよ」


デスクにつくなり、お局様でもある元山先輩が来て困ったような表情を浮かべながら
そう言ってきた。


美咲ちゃんがインフルって事は
お子さんがインフルだったんだろうか。


ということは

うん、嫌な予感しかしないんだ。

そのあとに続く言葉が予想したくないけど

多分、当たると思う。


「でね、新しく支社ができてみんなドタバタしてるじゃない?
川畑さんの仕事まで手が回らなくて、もちろん手が空いたらみんな手伝うんだけど
川畑さんの分、お願いできないかしら?」


ほらね。当たった。