「はい、ビール」

何とも思ってませんオーラになってるだろうか。

気持ちがきちんと隠れてるだろうか。

心配で目が合わせられない。

ビールを手渡し
隣に座るものの・・・

心臓が静まる気配すらもない。

「なー・・・」

再び聞こえる、その言葉に

「あっ・・・ビール!?」

そう言いながら立ち上がると

「ひゃ!?」

腕を掴まれ、ソファーに勢いよく座り込む私。

そして

「ひざ貸して」

と、私の膝にゴロンと寝転ぶ佑二がいるわけでして・・・

「あの・・」

戸惑う私に

「減るもんじゃねぇんだからケチケチすんなよ」

そう言いながら私の顔を見上げている。