「ちひろ、うまいじゃん?」

タオルで髪を拭きながら
そうやって笑顔を向けてくれるけれど

直視できないのです。

えぇ、もう好きすぎるくらい

私はあなたに心を持っていかれてるわけで。

「どうした?」

なんて、顔を覗き込まれてしまうと

「ひゃ!?」

思わず後ろに下がって
壁で頭を打つほど動揺してしまうわけでして。

「変な奴・・・」

理解できない様子で
ソファーに座ると

「あ、今日仕事休みだから」

なんて言い始めるし。

ほんと、何だこのタイミングは。