「なー、腹減ったんだけどあと何分?」

キッチンに立つ私の傍をウロウロしている男。

「あと30分くらい。
ごはん炊いてなかったんだから仕方ないじゃん」

「あー・・腹減った」

小学生かってくらい
腹減ったコールがうるさいんだけど・・・

「なぁなぁ!」

思い出したように私の肩を叩く。

「何・・・?」

「プリン買ったじゃん?」

そう言いながら冷蔵庫を指差している。

「ダメだよ。ごはんあるんだから」

何だ、この会話。

やばい。どつぼにはまって

笑いが止まらない・・・・。


「いきなり笑うとか失礼じゃね?」

「いや、ごめ・・あはは・・ふふふ・・あーふふふ」

ダメだ。笑いが止まらない。

そんな私を見ながら
少し不機嫌そうな表情を浮かべているけど

「プリン食べよー」

とプリンとスプーンを差し出すと

「だろ?腹減ったよなー」

笑顔になっている。

もう・・・愛しさがマックスになってしまうのは当然の事である。