自分の部屋に入り座り込むけれど
これからどうしようとか考えるよりも
お兄ちゃんに捨てられたとしか思えない自分がいて
何だか泣けてくる。

「ちひろ、めしはー?」

リビングからの声に

「荷物まとめたりしないといけないから
適当に食べててー」

震えそうな声を隠すように
そう叫んだ。

もう、頼れる人がいなくなる。

そんな事考えると
変な恐怖に押しつぶされそうになる。