祐介、裕也・・・候補がありすぎる。

祐・・・祐と言えば・・

初めて付き合った人がたしか・・

「ゆう・・じ・・?」

「は?マジかよ
すっげーっ!ビンゴじゃん。」

え?まさかの大当たりとか
自分で驚きすぎて

「うそ?ほんとに?ゆうじなの?
やばくない?やばいって!」

思わず立ち上がって
テンション高く
そんな事を言ってしまっている。

「何で、佑二って出てきたんだ?」

何でって・・・
これは正直に言ってもいいものなんだろうか、なんて
ふと考えてしまったけど
ウソつく必要もない事だし・・・

「おばあちゃんが、祐ちゃんって呼んでたから
いろいろ考えたんだけど
初めて付き合った人が、ゆうじって名前だったの思い出して・・・」

「へぇ、お前の元彼氏がゆうじか。
俺と同じ名前っていうくらいだから
顔良かったろ?」

「顔・・・?」

どんな顔だったっけ・・・
思わず考え込む私に

「おいおい、そこは
うん。って言っとけよ・・」

「あ、うん。」

「おせぇわ。ははは」

あー・・・この人の笑顔・・
この顔に弱いんだ。
思わず、顔を下に向け
ケーキを口に入れ、落ち着きを取り戻そうとするわけで・・・