換気扇だけは回り続けているけれど

え?いつから掃除してないの?

もしかして・・・と
シャンプーのボトルを持ち上げてみた。

あぁ・・うん。当然だよね。

見てそのまま置いたものの
思考停止中である。

言葉を失うってこの事なんだ。

洗剤は・・・うん、ある。
タワシ・・もある。

さすがに世話になっといて言える事ではないんだけど
この環境でシャワーは
目をつぶってても嫌なわけで。

そこからはもう
何も考えず、ひたすら掃除をした。

ついでに脱衣所も整理整頓して
床も洗面台も、1枚のタオルを雑巾にして

それはもう、大掃除かってくらい
必死に掃除をした。

で、ようやくシャワーを浴び
出ようとした所で

「おい、生きてるか?」

そんな声が扉の向こうからしてきた。