ソファーに座る祐二の隣に座る私は

そんな事ばかり考えるようになってしまった。

「元気ないけど、どうした?」

「元気だよー」

「ならいいけど・・体調悪いとかなら言えよ?」

「うん、ありがとう」


言えるなら言いたい。

キスとか・・・何でしないの?って聞きたい。


「何だ?物欲しそうな顔して」


そう言った瞬間

唇が重なっているわけで・・・

驚きすぎて目が大きく開いてしまっている私。


「キスしてほしいんじゃなかったのか?」


私の頬にかかっている髪を両手で耳にかけると

この至近距離でそんな事言うの?

え、何この至近距離。息できないんだけど。


「ぷっあははは、驚きすぎだろ」


笑う余裕すらないんだけど、どうしよう。


「んじゃ、もっかいしていい?」

「ど・・・どうぞ」

どうぞって何、どうぞって私何言ってんの・・・


案の定、倒れ込んで大笑いしてるし・・・