「感謝しろよ?」

そう言いながら笑うと
私の荷物を持ち

目の前に泊まっているタクシーのトランクに乗せると

「さっさと乗れよ。帰るぞ」

その言葉に促されるように乗り込む私。

タクシーに乗るくらいだから遠いのかな・・・なんて考えてる私の思いは覆され

走り始めて5分ほどでタクシーは停まった。

そして・・・・

「ほら、お前の荷物だろ。」

と手渡される大荷物。

えぇ・・?普通持ってくれるんじゃないの?

なんて思ってしまう私とは裏腹に
ズンズンと歩くスーツ男に必死で追いつこう
小走りになる。