「え?え?私そんな笑うような事言った?」


不思議そうにキョロキョロと
みんなの顔を見渡している。

そして、黙り込んでいる祐二。

「ひとみ・・・祐二のどこが潔癖性?」

笑いながらそう質問している孝一さんに


「どこがって・・いつもピシッとスーツ着てるし
あと料理とかシェアできないって・・」


「いや、今みんなで食べてんじゃん(笑)」


たしかに、大皿料理をみんなで食べている・・


「えー!?私、騙された!?」


そう叫び祐二の方を見ているひとみさんに

孝一さんが


「こいつ、真山ちひろちゃんと一緒住むまで
家ヤバイくらい散らかってたぞ?」


「うそ!?っていうか、一緒に住んでるの!?」


違う意味で驚いてるけど・・・


「あれ、言ってなかったっけ?」

「全然聞いてないし!
絶対、狙ってる事務員の子達ショック受けるわ」

「その狙ってる子らに、あの散らかってた部屋見せたら一気に冷めるぞ。ははは」


「お前ら、俺の事散々言ってね?
一応、本人目の前にいるんスけど?」

思わず、笑ってしまっている私に


「ちひろまでもが俺をバカにするとは・・」

なんて、うなだれている姿を見ると
やはり可愛く思えてしまう。