結局、夕方の約束の時間まで黙々と片付けをしつつ

「なー、俺も手伝おうか?」

「祐二は座ってテレビでも観ててね」

手伝ってくれるのはありがたいけど

適当にクローゼットに押し込むだけという荒業のせいで、やり直す羽目になるという現実を目の当たりにしたもので・・・


ご丁寧にお断りしといた。


あぁ、そうだ。する事ないって暇だなーなんて思っちゃったから

きっと、神様が私の事を思って

こんな仕事を与えてくれたんだ。


クローゼットの中のいらない物を処分し、元カノ様の物も処分する。


そうだ、こういう事がなければ

元カノ様の物を片付けるなんてできないわけで

良いきっかけだと思えば

何か、片付けるのも苦じゃなくなってきた。


「ちひろ、行くぞー」

「あ、はーい」


何とか、出掛けるまでに片付けれたし。