「他に何も必要な物ないのか?」

他に何もって、カゴいっぱいなんだけど・・・

私が食料品を選んでる間に

いつの間にかいろいろ入ってるし・・・


結局、ビールは1ケース買ってるし

私がたまに飲むレモンサワーも1ケース買ってるし

お菓子とか大人買いしてるし・・・


車に積み込むのも一苦労である。


「お菓子もたくさん買ってやったし
機嫌なおったか?」


「子供じゃないんだから・・・
っていうか、別に機嫌悪くないってば」


「へぇ、顔にでてたけどなぁ」


バカにしたように笑ってるけどさ。


「そりゃ、あんな場面で
ヘラヘラしてる方がおかしいでしょ」


普通に、元カノ様とか会いたくないし・・・


「まぁ、でもあんな堂々と真理に言い返すくらい
俺の事好きすぎるんだろうな。
愛が伝わりすぎたわー」


またそうやってからかうし。

ほんと

「祐二って、たまに性格悪いよね」

反撃のつもりでそう言うけれど


「そうかー?え、俺嫌われた?」

笑いながら言うとこじゃないと思うんだけど・・


そんな変な会話をしているうちに家に着き

中に入ると、既に元カノ様の姿はなく

置き土産なのかってくらい

脱衣所にはタオルがばらまかれ、私の使っている部屋には私の服や、物がばらまかれ

リビングには机に上にあったリモコンなどが床に散乱している。


そして、ご丁寧にベランダに干してあった服までもベランダに散乱してくれている。


「おー、ド派手に荒らしてくれたな」


感心するように笑ってるけど

誰が片付けると思ってるんだ・・・