それから数分後
ようやく祐二からの電話がきたけど


「悪いんだけど、シューズボックスの中に
真理のブーツあるらしいから
渡しといてくれない?」


面倒そうな声でそう言われてしまうと


「うん、分かった」


それ以外言えなくなってしまう。


シューズボックスを開くと

女性ものの履き物が上段棚に数足並んでいた。


ブーツも2足あり、どれを渡せばいいのか分からず

ひとまず、玄関を開ける事にしたものの

玄関を開けるなり


「何で、さっさと開けないの!?」


怒り心頭の様子だ。


「すいません、誰か分からなくて・・」

その言葉が怒りを増大させてしまったようで


「邪魔」


体を押し退けるように中に入ると
シューズボックスの靴を

投げるようにすべて出した。


黙って見てるしかない私は

廊下からその様子を見ている。