「今から帰るから、待ってて!」

「は?いや・・だから俺インフルだって・・」

「いいから!おとなしく寝てて!」

そのまま強制的に通話を切り

帰り道のドラッグストアでスポーツ飲料やヨーグルトなどを急いで買い込み

小走りで家に帰ると


祐二は部屋で寝ているらしく

静まり返っている。


どうしよう。とりあえず・・・


コンコン、コンコン

祐二の部屋をノックしてみた。


・・・・応答がない。


コンコン、コンコン

「祐二、大丈夫?」


声も掛けてみる。


・・・応答なしである。


そうだ、電話!電話してみよう。


着信音が扉の向こうから聞こえるけど・・・


やはり、応答がない。


え、大丈夫なのだろうか。気失ってるとか・・

高熱で朦朧としてるとか・・・