家に帰り、ソファーに座りながら


「真山の彼女結構ズバズバ言うんだなー」

「あー・・・うん。玲香さんは
おもしろい人・・かな」


とりあえず、おもしろい人って言っておけば

可も不可もないだろう。


「あのズバズバ感は真理に似てたわ」


真理・・・真理?真理って・・・・


「祐二の彼女様のこと?」

彼女なのか元カノなのか聞けるチャンスではある

「彼女様って何だよ。はははは
ちなみに元カノな」

よ、良かった・・元カノって言ってくれた。


「あの、前来た金髪の長い髪の人だよね?」

「そうそう。気が強い、周り気にしない、自己中って三拍子の奴」

金髪の長い髪しか言ってないのに、付け加えてくれた。

っていうか、それ聞いたら

ほんとに玲香さんと似てるかもしれない。

気になる事聞くの今がチャンスかも。
なんて頭の中でいろいろ整理整頓してたせいで


「そろそろ仕事行ってくるわ。
ほい、これも飲んどけ」

いつものように中途半端に飲んでいたビールを私に渡すと着替えてそのまま仕事へと行ってしまった・・・


あぁ・・・せっかくのチャンスが。

でも、何だか今日は

お兄ちゃん達に会った事以外は

うれしい事しかなかったなぁ・・・。

祐二の飲みかけのビールを飲み

幸せな気持ちのまま余韻に浸り、
クッションに顔を埋めて
ニヤニヤが止まらない私は

やはり、変態なのかもしれないけど。

これが私の幸せな瞬間なんだから仕方ない。