「俺は中で適当に決めるから」

「あ、それなら坂山さん半分ずつシェアしましょうよ」

「俺そういうの苦手なんだわ。」

「シェアが苦手なんですか?」

「いや、誰かと同じ皿の食べるとか」

「潔癖性ってやつですか?」

「あー、まぁ・・・決めたんなら早く入って食べないと休憩終わるよ?」

「そうですね、食べながら話しましょー」


そんな会話をしながら中へと入って行ったけど

祐二が潔癖性なわけないじゃん。

散らかり放題だったくせにさ・・・

何が同じ皿の食べるの苦手よ。

大皿に入れた時とか普通に食べてるじゃん。

飲みかけのビールとか普通に渡すし、飲むじゃん


定食屋さんの看板の影で
そんな事を小声で呟く事しかできない

自分が情けなくなってくる。


もう、お腹の空きなんてなくなっちゃったよ。

せっかくの外でのランチだったのにさ・・・


台無しだよ・・・。