「あぁ、さっきな。
だるかったから仕事も休んだわ」

「そうだったんだ」


本当は、昨夜どこに泊まったのかとか
ずっと、あの横山こういちさんって奇抜な人と一緒にいたのかとか
いろいろ聞きたい事はあるけど・・・


私にそんな事を聞く権利なんてものはないわけで

何を話していいのか分からなくなってしまった。


「何か元気なくね?どうした?」


そう言いながら私の方へ近づき

顔を覗き込むけれど


どうした・・・私。
覗き込む祐二の顔を直視できない・・・


「おーい?どした?」


「か、帰って来なかったから
どっか彼女のとこにでも行ったのかと思ってたよ。あはは・・・」


ダメだ。私、何を言っているんだ。


「ん?あー、心配したんか?悪かったな」


そう言いながら、頭に手を置いて
ポンっとすると

そのままお風呂へと行ってしまった。