祐二まだ起きてるのかな・・・
っていうか、そもそも家にいるんだろうか。

そんな事を考えながら家路に着くけれど

真っ暗な廊下の先のリビングには
明かりがついている様子もなく


・・・靴はあるからいるんだろうけど。


部屋に入ってしまっていては
もうどうする事もできないわけであり・・・


大きくため息をつきながら
シャワーを浴び

飲み物を冷蔵庫から取り
部屋に入ろうとした所で


祐二の部屋の扉が大きく開いた。


思わず、自分の部屋のノブに手をかけたまま

一時停止中のまま祐二の方を見てしまっている。


「今から寝んのか?」

そんな祐二の言葉に


「う、うん。祐二帰ってたんだね」


とっさにそんな言葉がでてしまったけど

嫌味に聞こえてしまう言い方をしてしまっただろうかと頭に浮かんでしまい

その後の言葉に詰まってしまう私がいる。