「俺、金曜と土曜バイトしてるからさ」

「バイト?金曜って仕事じゃん?」

「いや、夜な。金曜は仕事終わってからバイトで
土曜は夕方5時からバイトしてんだよ」

どんだけ働いてんだ・・・


「え?何でそんなバイトまでする必要あんの?」


そうだよ、私と暮らしてた時は
普通に暮らせてたはずだし・・・・


「玲香の奨学金の返済とか、車のローンとか」


ん?何かがおかしくないか?


「玲香さんが払うんなら問題なくない?」

「いや、玲香はコンビニバイトだけだから収入ないようなもんじゃんか。」


私の頭が悪いのだろうか・・・

よく理解ができていないわけで・・・

部屋を出て、ソファーに座っている祐二に

「彼女の収入が少ないから、彼氏がバイト増やして彼女の借金とか返すのって普通なの?」

電話を片手に持ち、そう問いかけるように
祐二に迫り問う私・・・

「彼女の為なら頑張って稼ぐんじゃね?」


なんだ、やっぱり私の考えがおかしいんだ。