「んじゃ、仕事行ってくるわ」

「うん、いってらっしゃい」


玄関先で、祐二が出ていく姿を見ながら

あの、元カノを思い浮かべてしまっている。




あの人とはどのくらい一緒にいたんだろう。

どんな過ごし方をしたんだろう。

どんな所に行ったんだろう。

どんなふうに・・キスをしたんだろう。



・・・何で別れてしまったんだろう。

彼女にはどんな感じで接するんだろう。



・・・想像もつかないや。


ソファーに寝転びながら

ぼーっとテレビを眺めながら

そんな事を考えていると

せっかくの幸せな気分が台無しである。


だめだなぁ、私・・・・