「つーか、どこ向かってんだっけ?」

「買い物して帰るって言ってたけど・・・」

「だったわ。
何かすっとぼけてた。
普通にドライブしてたわ。ははは」


2時間も走り続けて今気づくって・・・


何だかんだで、5時間近く車に乗ってたけど

ずっとひたすらくだらない話をしてたような気がする。

そのおかげか、帰り着く頃には

ちょうど、夕飯の時間になっていた。


「俺、ホットプレート探してくるわ」

「うん」


祐二がホットプレートを探してくれてる間に

私はお好み焼きの生地を作り

出来上がった頃に、ようやく


「準備できたぞー」


その言葉に、生地や調味料を運ぶと


「なぁなぁ、俺が焼いていい?」


少年のように楽しそうだ。

「いいよー」

いつもは、強気というか俺に従えみたいな感じなのに


「うわっ、崩れた・・あ、でも
修正完了!ほら、俺うまくね?プロじゃん」


はしゃいで、ドヤ顔してるし・・・


「子供みたい」

そう笑う私に


「うっせぇ・・・チビ」


何だ、その小学生みたいな反撃は・・・

かわいすぎるんだが・・・