「はい、待ってます。」


何を言いたかったのかはわからない。苦しそうに落とした言葉の意味も分からない。


ああ、ああ、早くこの時間が終わればいいのに。ここから、逃げ出してしまいたい。苦しい。

水中に沈められて、息が出来なくて、まるで雁字搦めになっているようだ。

更衣室と書かれた扉を閉める。


「好きなのは…、君なんだよ。」

静かな暗い部屋に、私の声が落ちた。




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