『卒業証書

60期生 宮川来真殿

あなたは小学校での課程を修了したことを証します

〇〇〇〇年3月10日
四季山小学校 学校長 新島政臣』

私は意味がわからず、ただぼーっとその証書を眺めていた。
私のものでも無ければお兄ちゃんのものでもお母さんやお父さんのものでもない卒業証書。

書かれている年的にはお兄ちゃんの年代の物っぽいのだが、何しろ名前が全然違う。
もしかして、遠い親戚の人のものなのだろうか?

気になった私はDVDを片付けると、その証書を持ってお母さんのいる台所へ向かった。

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