あの後、リサたちと別れると私は走って家に帰った。
そして、改めて自分のスマホで四季山小児童殺人事件について調べてみた。

よく考えたら、加害者の少年が当時小学4年生だったのなら、計算すると、お兄ちゃんと同い年だということに気がついた。

お兄ちゃんと同い年で、名前が『宮川 来真』…。
お兄ちゃんは友達の『宮川 来真』を、一番仲のいい友達だったが小4の時に死んだので代わりに卒業証書を受け取ったと言っていた。

小4の時に死んだのなら同姓同名の別人なのだろうか?
それとも、本当は彼は死んでいなくて今でもお兄ちゃんと交流があるけど、元犯罪少年だから死んだことにして誤魔化したのだろうか?

後者だとしたらお兄ちゃんが危ない…!

きっとお兄ちゃんは優しいから、友達が犯罪を犯したとしても見捨てなかったのだろう。
卒業証書を代わりに受け取ってあげるほどなのだから…