3月9日
その日は高校の入学式の日だ。
「と、ともかちゃん!?」
「!」
話しかけてきたのは同じ中学校だった、
辻杏奈だった。
中学の時は私と杏奈は全く喋らなかった。
杏奈は大人しめの性格で
誰かと一緒にいるのが珍しいくらいだった。
「久しぶりだね〜っ。」
「あ、う、うん…」
杏奈は中学の時とは全く違う格好をしていた。
金髪の髪に耳にはピアス
正直、この子が杏奈だと言われても信じる人は少ないだろう。
ドンッ
「!?」
2人の間に誰かが来た衝撃で少しよろけた。
「初めまして!私、叶 ゆりあ。あなた達は?」
とても綺麗な茶髪の女の子、ゆりあが話しかけてきた。
「私は辻杏奈。読モやってるの?」
「やってないよ〜笑 あなたは?」
「諏訪 ともか。よろしくね。」