名前は一ノ瀬という名字しか

思い出せなかったから、その家では

『舞ちゃん』と呼ばれた。



一ノ瀬舞…



これが新しい私の名前になった。




携帯も買ってもらい、その日から

家族の一員みたいに私は迎えられた。