私のそばを通り過ぎる人達は 私を舐め回すような、憐れむような それでいて軽蔑したような目で 私を見ていた。 都会の雑踏の中に自分の居場所など 畳一枚もなかった。 まわりの人達が冷たくて、怖い存在に 見えた。 この場所から遠くへ行きたかった。 レオ…私の中から消えていかないで! そう願いながら、私は誰も知らない… そして私を優しく包んでくれる場所を 探して歩いた。