冷えた体を温めるため、先にお風呂に入る。



ヒナも温まって欲しいと、私の部屋の隣のヒナの部屋でお風呂に入ってもらってる。



もちろん、殿下がお気に入りの髪を洗うところから。



「あぁぁぁぁぁぁぁ…」

「馬って、かわいいですね」

「あぁ…。あの目が好きだ。従順なところもいい」

「従わせるのがお好きなのですね…」

「んー」



泡を流し終え、湯船に入って温まる。



私も髪を洗いたかったな…。



体に巻いているタオルが泡だらけになってしまうから、殿下と一緒だと洗えないのよね…。



「殿下、先に上がっててください」

「なぜだ?」

「あの、髪を洗いたいので…」

「…………俺が洗ってやろう」

「へっ?」

「遠慮するな。いつもの礼だ」

 

お礼だと思ってない顔してる…。



目が輝いているもの…。



「座れ」

「えっ、本気ですか⁉︎」

「お前は必死に体を隠すといい」

「へっ⁉︎きゃぁぁぁ‼︎」



奪われたタオルと、抱き上げられた体。



待って‼︎



おかしいからっ‼︎