ヒナに日頃のお礼がしたくて、他のお店にもいってみた。



「わぁ、いい香り…」

「お目が高いねこれは一級品だよ。貴族様が使ってるクリームだからね」

「これ、手に使えるのかしら」

「手に使うのかい?もったいないけど、お金持ちだったら手に使うね。全身使える物だから」



キンモクセイのような匂いがするクリームを買った。



それと、黄色いお花の髪留め。



ふふっ、ヒナ、よろこんでくれるかしら。



数時間経って、殿下と合流。



「そろそろ戻るぞ」

「もう、ですか…?まだ見てないお店がいっぱいなのですけど…」

「次の楽しみに取っておけ。城までは時間がかかる。暗くなる前に戻らないと、冷え込んで来るからな」

「次の⁉︎また連れてきてくださいますか⁉︎」

「あ?あぁ」

「約束ですよ⁉︎絶対ですよ⁉︎」

「わかった。約束する」

「帰りましょう、グレン」



グリーンのカツラを被った珍しい殿下も見れたし、ヒナへのプレゼントも買えた。



おいしいご飯も食べられたし、本も調達できた。



とっても、楽しかった‼︎