「華さん、そろそろ響お坊っちゃまのところへ行った方がよろしいかと」

「分かりました」

響のところへ行くと、冷泉さんがいた。

「ねえ、響!私と踊ってくれるわよね?」

「断る。俺は華と踊るから」

「でもさぁ、いないじゃん?だからいいでしょ?」

それは嫌!!

「あたしはいます」

音楽が流れ始めた。

「俺と踊って頂けませんか」

響は王子様のように跪き、あたしの手にキスを落とした。

「ええ、喜んで」

くすぐったい気持ちになった。