それにしても、響は冷泉さんに心を開いているよね。

簡単にキスされてるし。

意味分かんない。

「華、行くぞ」

会場に入ると有名な御曹司やお嬢様がいた。

さすがね。

響は色んな人の相手をしている。

外国の人ともペラペラ英語で話すし。

たまにフランス語とか聞こえる。

こいつ、何ヵ国語話せるんだろう。

そんなあたしに西宮さんは教えてくれた。

「響お坊っちゃまは英語、フランス語、中国語、アラビア語、ドイツ語が話せます」

え。

「旦那様のご希望で幼少期から習われていました」

「……響は努力家なんですね」

「そうですね」

改めて響の凄さを実感した。