「響!!!」

歩いていると響に向かって走ってくる女の子が見えた。

響の首に腕を回すと、唇にキスをした。

今、キスした……。

「久しぶり!会いたかった」

響は思いっきり拒絶して、その子を引き離した。

「触んな。紅愛(くれあ)

紅愛って誰?

「紅愛お嬢様、勝手な行動はお止めください」

「うるっさいわね。私の響がいたから仕方ないでしょ」

「俺はお前のものになったつもりはない」

「響のファーストキスは私なんだから、私のものなの!」

「は?」

響のファーストキスの相手なんだ。