毛皮のボロレと赤のスパンコールのハンドバックを渡された。

「こちらのバックには華様の携帯とハンカチを入れさせて頂きました」

「ありがとうございます」

あたしは練習の時から使っていた赤のパンプスを履いた。

「華さん。準備はよろしいでしょうか?」

「はい」

あたしは西宮さんの案内で玄関へ案内された。

すでに響はいて、目が合った。

けど、そらされてしまった。

やっぱり変なのかな。

「お車の準備が整いました」

響の後ろについていき、リムジンに乗った。