「分かったんなら消えろ」

女の子たちは走り去っていった。

「大丈夫か?」

響は優しい顔で心配してくれた。

「……うん」

「様子を見に来てみればこれだもんな。お前も言い返せよ」

「……あの子たちの言ってることが正しいじゃん。お父さんのことが無かったらあたし、普通の高校生だったもん」

だからあたしには言い返すことが出来ない。

「…さっき俺が言ったこと本気だから」

響は薪を手に持つと行ってしまった。

さっきの事ってまさか。

お父さんの件がなくてもあたしをメイドに雇うってこと?