私が本音を全てさらけ出せるようになるにはもう少し時間がかかるかもしれないけど私たちは夫婦で家族になったのだ。

「とりあえず、家まで我慢できないし家には邪魔者がいるから今…キスさせて」

近づいてきた端整な顔をまじまじと見ていた私は、目が合ってふっと笑う蓮司に慌てて目を伏せた。

ずっときりきりとしていた胃の痛みはいつのまにか落ち着いていて、私たちは触れるだけの軽いキスを数回交わした。