「思ってることはさ、言葉にしないと伝わらないんだよ。

良いことも悪いことも俺は明莉と共有したいと思ってる。

一緒にさ、年取っていきたいからさ。

でも、そうは言ってもまだ俺もいろいろカッコつけてる。

嫌われたくないしもっともっと好かれたいし?」

頬をするりと撫でた大きな手が、私の顎を持ち上げて触れるだけの軽いキスが落とされる。

「昨日はドレス姿の明莉を見てすげードキドキした。

本当に俺と結婚するんだって。

嬉しかったしよく似合ってたけど…ドレスもう一度決め直しに行こう?」

驚いて目を見開いた私の目の前には優しく微笑む蓮司がいて…

私は…

泣きそうになった。

私のことを考えて、理解しようとしてくれている。

真っ直ぐな愛情を分かりやすく私に見せてくれている彼に鼻の奥がツーンとした。