長身で切れ長な涼しげな二重の目元のイケメンな蓮司が、タキシードなんて着た日には直視なんてできないだろう。

いまだに私のことを蓮司が好きなことが信じられなくて、ましてや旦那様だなんて夢を見ているみたいでじっと見つめられることも触れられることも落ち着かなくてそわそわする。

「本当にごめんな。
次の休み、式場いったあとお祝いしよう?
誕生日過ぎちゃってからで申し訳ないけど二十五の誕生日は一度しかないんだから」

ぎゅうっと抱き締められて優しく重ねられた唇に胸がキュンと締め付けられる。

「ありがとう」

自らも蓮司の背中に腕を回すと

「今日こそ一緒に風呂入ろう?」

と耳元で囁かれて、私を見つめる蓮司の瞳は、いつもにまして壮絶な色気で私の体温も顔も一気に赤く染めあげる。

「 っ!!

むっ無理っ!」

ジタバタ蓮司の腕の中でもがく私を
抱き締める腕に力がこもる。