「本当にすごくこのドレスお似合いですよ」

担当していた女性スタッフもにこやかな笑顔を浮かべ私たちに声をかける。


「でも、デコルテあたりがでてしまいますから、先程も新婦様にもお話しましたが、新婦様が恥ずかしくならないようにお式前は手加減してあげてくださいね?蓮」

「「えっ?」」

蓮司の名前を口にしたスタッフに、私たちは振り返って彼女を見つめた。


「久しぶりだね、蓮。

卒業…以来だね」

「えっと……(みどり)?」

「うん。
すぐわかったよ。蓮は全然変わらないね…。
ううん、昔より…かっこよくなってる…か。

結婚するんだね。
おめでとう蓮」

「…あぁ、ありがとう」

「高校の時もそうだったけど…独占欲の強さも相変わらず変わらないんだね」

ちらりと私を見て意味深な笑みを浮かべた彼女に…私の胸がざわついた。