恥ずかしかった…。

ドレスの試着で鎖骨が露になるドレス…。

真っ赤になってうつむく私に

「お式の一ヶ月前には見えるところは控えてもらわないと…ね?」

くすりと笑われて…鏡にうつる自分の姿を見ることができない。

「よく似合いますよ。

ご主人に見てもらいましょうね」

開けられたカーテンの先で蓮司が俯く私を見て

「…ごめん、明莉」

と謝り

「綺麗だよ。すごく」

蓮司の言葉に、伏せていた目をおそるおそる鏡に向けると、目を細て優しく私を見つめる蓮司と鏡越しに目があった。

「よく似合ってる」